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脂肪酸と並んで悪名高いコレステロール。しかし、実は2つともカラダにとってなくてはならない存在なのです!(適度な距離感さえ保てれば・・・)前回は脂肪酸についてご紹介致しました。今回は、コレステロールの種類や働きなど、コレステロールの秘密に迫ります。
コレステロールとは?脂質の一種で、動物性の食べ物に含まれています。食品だけでなく、飽和脂肪酸などを原料にカラダの中でも作られ、その量は普段の食事からコレステロールを摂取する4~5倍。人間にとってかなり重要といえます。
また、リポタンパク質を構成しているのもコレステロール。 ※リポタンパク質 …… 脂質を血中に流すために力を貸してくれる。
「脂」は水に溶けないので、水分である血の中をスムーズに流れない ↓ 流れないと、カラダに必要なコレステロールが全身に行きわたらない ↓ そこで、脂質は親水性のリポタンパク質と手を組む ↓ リポタンパク質が脂質をカプセルのように包み込み、水の中(血中)を楽々移動! ↓ 無事コレステロールが全身へ!
※親水性 …… 水に溶けやすい。対義語は撥水性(水をはじく)。
リポタンパク質は4種類1.HDL(善玉コレステロール) コレステロールを肝臓へ運ぶ。
2.LDL(悪玉コレステロール) コレステロールを肝臓から筋肉などに運ぶ。 ※「悪玉」だからといって常に悪いわけではない。 → (後述)
3.VLDD 肝臓で作られた脂質を組織や筋肉へ運ぶ。
4.カイロミクロン 中性脂肪を脂肪組織へ運ぶ。
コレステロールのはたらき
1.ステロイドホルモンの材料となる ※ステロイドホルモン …… カラダを維持するためにはたらくホルモン。
2.ビタミンDの材料となる
3.細胞膜の材料となる
4.脳・神経細胞の材料となる
5.消化液(胆汁)の原料となる ※胆汁 …… 脂肪の消化を助ける
LDL(悪玉)を過剰に摂取するとコレステロールの量(血中コレステロール)が増えすぎると ↓ コレステロールが血管の壁へ入り込み、酸化型LDLへ進化 ↓ 酸化型LDLは壁に入り込むだけでなく、どんどん溜まっていく ↓ 動脈硬化が進行。また、心筋梗塞・狭心症、脳血管疾患の可能性も高くなるといわれている
※LDL(悪玉)だからといって常に危険なワケではなく、摂りすぎて酸化 してしまうことでカラダに危害を及ぼす敵となるのです。
HDL(善玉)が不足するとHDLは、血管の壁と細胞膜を作っています。それがなくなると、血管がパワーダウンして栄養の運搬力や免疫力の低下につながるといわれています。
コレステロールの摂取基準
現在、コレステロールの基準値は設けられていません。『日本動脈硬化学会』によると、「コレステロール摂取量と血中コレステロールの明らかな関連を示す証拠はない」とのことです。
(参照:「日本動脈硬化学会」) http://www.j-athero.org/outline/cholesterol_150501.html
ポイント! 血中LDLを減らすには、コレステロールのみを制限しても改善は期待できず、運動・食事・生活習慣などトータルで見直すことが大切です。
まとめいかがでしたか?コレステロール(特にLDL)は距離感を謝ると、カラダにとって危険な存在となってしまいます。ですが、適量の摂取はむしろ私たちに不可欠です。食事だけでなく、生活習慣に運動を取り入れたり、バランスの良い食事を心掛けたりして、健康で美しいカラダを手に入れてくださいね。
注意 コレステロールのはたらきや、不足・過剰摂取がカラダに及ぼす影響は断定できるものではありません。
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