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「ビールや日本酒は糖質が多いから太りそう」、「逆に焼酎はダイエットに効果的な気がする」。根拠もなしにそんなイメージを持っていませんか?確かに焼酎は糖質の少ないお酒です。
しかし、飲む量を間違えると体重や脂肪の増加につながってしまうこともあります。今回は食育・栄養コンサルタントの私が、焼酎とダイエットの関係性や正しい付き合い方を解説します。お酒をよく飲まれる方はぜひ参考にしてみてください。
目次 焼酎の糖質はゼロ!でも太らないは嘘!
焼酎の糖質は0g。原材料からアルコールを取り出す蒸留段階で糖質やプリン体は取り除かれます。ビールは100ml・2.5〜4g程度なので、数値だけ見ると焼酎は太りにくい飲み物といえます。しかし、太らないわけではありません。ここでは、その理由について解説します。
肝臓のアルコール分解は内臓脂肪の増加につながる
焼酎には当然アルコールが含まれています。体内に取り込んだアルコールは肝臓で分解。この分解過程において、肝臓で中性脂肪の合成が促進されたり、脂肪燃焼が抑制されたりという作用が付随します。そのため、アルコールを分解する量が多ければ多いほど、脂肪を貯め込みやすい条件が揃ってしまうということになります。
また、アルコールを分解する際には大量の水が必要です。二日酔いの原因の1つは、アルコール分解の際に体内の水を使い過ぎたことによる脱水症状。体内の水分量が少なくなると基礎代謝も下がってしまうので、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。
アルコールを摂取すると食欲が増してしまう
摂取したアルコールが胃に入ると、胃壁を強く刺激します。びっくりした胃はアルコールをやっつけようと胃酸を大量に分泌。胃酸は食べ物の消化・殺菌の役を担ってくれます。しかし、副産物として食欲も生み出してしまいます。
お酒を大量に飲んだ際、いつも以上におつまみを注文したり、締めのラーメンを食べたくなったりする原因には、アルコール摂取による胃酸の分泌が少なからず関係しています。お酒を楽しむ時は、くれぐれも食べすぎに注意しましょう。
焼酎との正しい付き合い方
ここからは焼酎とどのように付き合えば太りにくいのかを解説します。普段から定期的にお酒を嗜む方は参考にしてみてください。
純アルコール量を計算するアルコールの摂り過ぎは内臓脂肪の増加につながると説明しました。ここで浮かぶのが「どれくらい飲んでもいいの?」という疑問ですよね。
厚生労働省のホームページでは
と記述されています。
35度の焼酎180ml(1合)に含まれる純アルコール量は50gです。例えば、焼酎60mlを水で割る場合、水割り3杯が節度ある適度な飲酒といえます。
ただし、厚生労働省が推奨している数値はあくまで健康を害さないための適量です。1日20g以内に納めたからといって太らないというわけではありませんが、1つの目安にするとよいでしょう。また、少しでも肝臓への負担をやわらげるため、1週間に1日〜2日は休肝日を設けることも大切です。
おつまみをヘルシーな品目にする
純アルコール量に細心の注意を払っても、おつまみの糖類や脂質・カロリーが多ければ制限の意味がなくなってしまいます。例えば、フライドポテトやおせんべい・締めのラーメンなどの大量摂取はボディメイクの敵です。
高タンパクかつ低カロリーなヘルシー食品を積極的に選びましょう。お酒を飲む時におすすめのおつまみは以下のとおりです。
→ネバネバ成分が胃粘膜の保護や肝機能を高める役割があるためカラダに優しい。
→タンパク質が豊富&低カロリー。
→糖質を合わせて摂らない場合は唐揚げもおすすめ。糖質+脂質の同時摂取が「太る」につながる。
→リコピンはアルコールの分解を助け、体内からのアルコールの消失スピードを速めるため二日酔い予防にも効果的。
まとめ今回は焼酎に関する正しい知識や付き合い方、ダイエットとの関連性をご紹介しました。焼酎は糖質がゼロなので、確かに太りにくいといえるお酒です。
しかし、内臓脂肪の貯め込みにつながったり、食欲を増加したりする付随要素が原因となるため、ダイエットに効果的とまではいえません。純アルコール摂取量やおつまみに気を配り、正しい付き合い方を心得て焼酎を楽しみましょう。
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