私達の食卓に欠かせない大豆製品。豆腐、納豆、味噌、醤油など、普段意識せずに食べている方が多い大豆ですが、からだに良いだけではなく、ダイエットにも効果的といわれています。欧米のダイエットメニューとしても大注目されている、大豆のダイエット力についてご紹介します。
大豆のもつダイエットパワー
日本では古くから親しまれている大豆。「畑のお肉」、欧米では「大地の黄金」とも呼ばれている優れた食品です。
大豆は良質な植物性たんぱく質を主成分とし、お肉と比べても脂質が少なく、そして低カロリー。そしてコレステロール含有量もわずかのため、ダイエット中に積極的に食べたい食材です。
また高タンパク低カロリーというだけではありません。大豆にはダイエットをサポートする成分が豊富に含まれているのです。
大豆に含まれるダイエット成分
・大豆サポニン
大豆の苦みやエグミの元になる成分で、強力な抗酸化作用があります。体内の脂質の酸化を防ぎ、代謝を促して脂肪を付きにくくしてくれる作用も。血中コレステロールや中性脂肪を減らす働きも期待できます。
・大豆レシチン
血管に溜まったコレステロールを流し、血管をキレイに、太りにくいからだづくりに役立ってくれます。脂質の代謝をサポートする働きもあります。
・大豆たんぱく
体内の余分なコレステロールを排出し、代謝をアップさせる効果があります。筋肉をつくる材料にもなる成分で、脂肪も燃焼しやすくしてくれます。
・食物繊維
大豆には「不溶性食物繊維」が豊富に含まれています。胃の中に長く留まるため満腹感が持続、食べ過ぎの防止に繋がります。また便のカサを増やすため、便秘改善にも効果的。
・大豆イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つ成分で、PMS(月経前症候群)による食欲の増大などの不調の緩和に役立ってくれます。骨の量を増やしてくれるので、骨粗そう症の予防にも繋がるでしょう。
・ビタミンB群・ミネラル
大豆には脂質や糖質の代謝に関わるビタミンB1、B2が含まれています。また、ダイエット中には欠かせない成分、カルシウム、マグネシウムも摂ることができるのです。
・大豆オリゴ糖
大豆オリゴ糖は、大腸に住む善玉菌であるビフィズス菌の栄養源となります。腸内環境を整えて便秘を改善、ポッコリお腹解消にも役立つ成分です。
ダイエットに効果を発揮する大豆の摂取方法
ダイエットに役立つ成分が豊富に含まれる大豆。大豆のダイエットパワーを最大限に活用するためには、調理法や摂取方法をひと工夫することも大切です。
例えばお豆腐なら絹よりも木綿を選んだほうが、たんぱく質やカルシウムが豊富です。お味噌やお醤油は大豆製品ですが、同時に塩分も多い製品ですので、摂取量は控えめにしたほうがよいでしょう。
豆腐を揚げてつくられている油揚げ・厚揚げは、油分が多く含まれているので、調理の前に熱湯で湯通しをし、できるだけ油を落としてから頂くのがおすすめです。
おからはそのカロリーの低さにも注目。小麦粉の代わりにクッキーやお好み焼き、パンを自作する際に活躍してくれます。
手軽に飲める大豆製品、豆乳にはイソフラボンが豊富に含まれています。牛乳よく飲む場合は、牛乳と豆乳を置き換えていくのも良い方法です。
終わりに
たんぱく質はからだづくりにもダイエットにも大切な成分です。たんぱく室は、お肉、お魚、大豆から偏りなく摂るのが理想といえます。
現代人はたんぱく室をお肉から摂取しがちな傾向にありますので、お魚や大豆も積極的に食べ、バランスのよいたんぱく質の摂取を心がけたいですね。
秋は美味しい味覚が多く食欲も旺盛になりがちです。大豆のもつダイエットパワーの力も借りて、バランスのよい健康的なダイエットを実行し、自分にとって理想的なボディを目指していきましょう。