こんにちは、エステティシャンの山口裕加里です。急激に寒くなりましたが、こんなときに気を付けたいのが姿勢です。寒さを感じると、体に余分な力が入り、姿勢が乱れてしまいがちです。姿勢がよいだけで、代謝アップの効果もあるので、寒くても姿勢をよくする方が早く体が温まりますよ。今日は姿勢をよくするための簡単なストレッチをご紹介します。

姿勢のセルフチェック
自分が良い姿勢かどうかを確認する方法があります。簡単なので、やってみてください。
≪姿勢のセルフチェック≫
壁にかかとをつけて真っ直ぐ立ちます。良い姿勢の方は、後頭部・肩甲骨・お尻(仙骨)の3点が壁に軽くふれます。また、腰と壁の間には、手の平ほどの隙間ができます。これが良い姿勢の状態です。

姿勢を美しく保つには
日常生活の癖から姿勢が作られやすいと思います。もちろん、もともと腰が弱かったり、首が弱かったりのその方の体の癖もありますが、日常生活の癖も姿勢に大きく影響します。人の日常生活で1番多いとされている時間は、座っている時間です。その座っている時間が多くなると、姿勢を保つのに難しくなってしまいます。
何故なら、腸腰筋という筋肉が機能しにくくなってしまうからです。座っていると、腸腰筋をあまり使わないようになってしまい、腸腰筋を意識できる感覚が衰え、どんどん姿勢が悪くなります。腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋の2つの筋肉の総称で、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉です。股関節を曲げたり、腰のS字を維持させることに必要な筋肉です。腸腰筋は体の土台ともいわれているので、姿勢にも大きく影響していると思います。

腸腰筋ストレッチ
腸腰筋の簡単なストレッチをご紹介します。
≪腸腰筋ストレッチ方法≫
1.ゆっくり屈伸をして体をリラックス
2.真っ直ぐ立ちます
3.片足を大きく前へ踏み出す。
このとき、上半身は真っ直ぐに保つこと。
踏み出した足の反対側の股関節が伸びるように足を踏み出してください。後にある足の膝、足の甲は、床につけてください。前へ踏み出すときにバランスを崩しやすいので、壁などを支えにして行ってもOKです。
このポーズで、大きく呼吸を繰り返します。10秒ほどストレッチしたら、反対側も行いましょう。
注意点としては、勢いですると、股関節を痛めてしまうこともあります。特に女性は、ホルモンの影響から股関節などを男性より痛めやすいので、ゆっくり行いましょう。最初にリラックスして体の力を抜くことがポイントです。

姿勢には意識が大切
腸腰筋のストレッチを習慣にしてから、ときどきは壁で姿勢のセルフチェックを行ってください。腸腰筋のストレッチで姿勢が良くなる方もいますが、姿勢にはその他にも必要なことがあります。
ご自身の姿勢がどうなっているかを確認することで姿勢の意識が変わってきます。この意識が日常にあることが、姿勢にはとても大切かもしれません。