リモートワーク、テレワークといった言葉が一気に身近になった2020年。同時に、打ち合わせや会議、はたまた飲み会までオンラインを活用する機会も圧倒的に増えました。
本日は、リモートワーク(この記事ではこちらの言い方で統一します)の最中に、オンラインで人と対面するときの「身だしなみ」にスポットを当ててみたいと思います。
打ち合わせやセミナーなどで、月に平均10回ほどオンラインを活用するようになった筆者が、簡単に取り入れられる印象度アップのリモートワークの身だしなみ術をご提案します!
奥が深い「身だしなみ」の定義
「身だしなみ」と聞くと、清潔感のある服装でヘアスタイルも整え、できたら靴も磨いて、爪のささくれなんてもってのほかといったように、自分を身ぎれいに整えることに目が行きがちです。
これらは正しいには正しいのですが、実は「身だしなみ」とは、人に不快感を与えない服装や言葉づかい、そしてそんな心がけをすることも指します。 「身だしなみ」には、相手への思いやり、そして敬意も含まれると考えるといいですね。
それではさっそく、簡単なのに相手への思いを伝えられる2つのポイントを見ていきましょう。
香水(フレグランス)を使う
えっ?人に会わないのに香水を使うの?と思った方もいるかもしれません。香水は、好きな香りに包まれることで気分を上げたい、対面する人に良い香りの人だと思われたいというときに使うことが多いと思います。
お家モードから仕事モードへスイッチを切り替えるのにピッタリなのも、香水です。特に、仕事のときはこの香水を使う、と決めている場合は効果大。 香りは目に見えないものですが、仕事モードに切り替わると自然と相手に伝わります。オフィスではないのにシャキッとしているな、という好印象につながるのです。
これは、目の前にいる人であろうと、画面の向こうにいる人に対してであろうと同じことが言えます。
ちなみに、この場合、好きな香りということでアロマもぜひ含めて考えましょう。
ジャージや家着ボトムスをはかない
オンラインで人と対面するときは、首やデコルテより上しか画面に映し出されません。このときどうしても油断しがちなのがボトムスです。画面に映らないから、楽な家着やジャージでもいいかなという方もいるのでは?
ですが不思議なことに、そんな部分的な気のゆるみは、オンラインでも相手に伝わるものだとご存知でしょうか。
ここで一つ例を挙げたいと思います。半年ほど前にわたしが実際目にした2名の男性営業マンの話です。お二人とも、立ちながら電話でお客様とお話をしていました。電話ですから顔さえ見えない。そんな状態です。
・Aさん:一点に立ち、背筋を伸ばし、電話を持たないほうの手は体の真横にまっすぐスッと添わせ、時おり頭を下げている。
・Bさん:数メートルをウロウロと行ったり来たりしながら、猫背で、電話を持たないほうの手をもう片方の手に引っ掛けている。
後から聞いた話だと、Aさんはその企業で日本トップの営業マン。Bさんは営業成績に伸び悩む営業マンとのことでした。
電話で伝わるのは声だけなはず。それなのに、営業マンらしい緊張感と信頼感を合わせ持つ声のAさんと、そこはかとなくだらしなさと気安さがにじむBさんの声が、態度にも営業成績にも表れていたというわけですね。
これは一例ですが、オンラインで人と対面するときにも通ずるものがあります。きちんとしたボトムスを着用すると、知らず知らず言葉や態度が変わり、それは相手に伝わります。
ですので、ひと手間を惜しまず、オンラインのときはボトムスを履き替えることをおすすめします。
最後に
・香水(フレグランス)を使う
・ジャージや家着ボトムスをはかない
どちらも、自分のためのようでいて、相手を気遣う身だしなみです。せっかくですから、実際に対面しているときと同じように、オンラインでも、自分も相手も気持ちいい時間を過ごしたいですよね。
今日から取り入れられる簡単なリモートワークの身だしなみ術で、ぜひ印象度アップしましょう!