シミが目立ってきた、シワも気になる…どの美容液が効果的かな…と誰もが抱える悩み。実はシミにもシワにも効く美容成分があり注目を浴びているのが、ナイアシンアミドです。
最近ではナイアシンアミド配合の化粧品が多く販売されていますが、その中でもより良いものを試したいですよね。そこで分かりやすくナイアシンアミドについて解説します。
ナイアシンアミドとは
ナイアシンアミドは美容成分のビタミンB3で、ニコチン酸アミドとも呼ばれています。美白とシワ改善の医薬部外品に使用できる有効成分として、厚労省から認められている優れもの。
医薬部外品とは規定以上の濃度の成分が配合されているもので、効果が認められたものしか販売できない分類です。そのため同じナイアシンアミド配合でも、化粧品と医薬部外品の化粧品では濃度や効果に差があります。
ナイアシンアミドの効果
ナイアシンアミドの効果は大きく３つあります。
・肌荒れ防止
お肌の生まれ変わり（＝ターンオーバー）を整える働きがあるため、肌が正常な状態を保つことができバリア機能が改善されます。さらに細胞をくっつけ水分を保持機能を持つ主成分”セラミド”の生成を高める効果もあるため、肌荒れ改善を期待できます。
・美白
紫外線を浴びるとシミの元であるメラニンが生成され、肌に運ばれて表面に出てくることでシミになります。ナイアシンアミドは生成されてしまったメラニンが肌に運ばれるのをブロックする働きがあり、シミやそばかすを肌に出づらくする効果が期待できます。もし肌に出てきてしまっても、ターンオーバーを整え肌が正常に生まれ変わるので、メラニン入りの細胞も外に出ていきます。
・シワ改善
シワの原因である、コラーゲンやエラスチンの加齢による減少。ナイアシンアミドはこれらの生成を促す効果があります。ふっくらハリのある肌に導くため、シワ改善を期待できます。
ナイアシンアミドの特徴
・じっくり効くため即効性は衰える
ナイアシンアミドは長期間使用しゆっくり効果が現れる成分です。即効性がないため、日常使いすることで徐々に肌改善していきます。
・肌に優しい低刺激
肌負担が少なく、長期間安定的に使用できるメリットがあります。同様にシワ改善効果のあるレチノールは、刺激が強く敏感肌の方には合わないこともありましたが、ナイアシンアミドはそんな方にも向いている美容成分です。
・水溶性成分
ナイアシンアミドは水に溶けやすい水溶性成分です。つまり化粧水にも配合でき、他にも乳液やクリームなど多種多様に配合できるのが特徴です。
ナイアシンアミドの選び方
ナイアシンアミド配合アイテムは、化粧品と医薬部外品の2種類。実は配合成分上は同じ”ナイアシンアミド”という表記になりますが、化粧品と医薬部外品では違うものになります。
医薬部外品としてナイアシンアミドを使用するには、ナイアシンアミドを原材料屋さんで買って仕入れるのではなく、メーカーさん独自で作る必要があります。
さらにそれを厚生労働省に提出し規定の効果・濃度が認められないと、医薬部外品として製造できません。つまり同じナイアシンアミドでも化粧品と医薬部外品では違いが生まれます。
ナイアシンアミドと他の美容成分の相性
・トラネキサム酸
美白成分として有名なトラネキサム酸ですが、ナイアシンアミドとの相性は良いです。美白に特化してスキンケアをしたい方にはおすすめです。
・レチノール
同じシワ改善効果を有効成分として認められているレチノールですが、ナイアシンアミドとの相性は良いです。一緒に使用することで、より良いシワ改善効果が期待できます。先に水溶性成分のナイアシンアミドを塗ってから、油性成分であるレチノールを塗ると浸透しやすいです。
・ビタミンC
肌に良い効果の多いビタミンCですが、ナイアシンアミドとの併用は注意が必要です。ナイアシンアミドはビタミンCの効果を妨げる可能性があるため、併用する際は気をつけましょう。
まとめ
シミ・シワ・肌荒れ全てに効果的な美容成分、ナイアシンアミド。3種類の効果を厚生労働省で認められている美容成分はとてもレアなので、それが配合されている化粧品はより効果に期待できますね。同じナイアシンアミドでも効果や濃度で差が生まれるため、購入前の参考にしてみてください。
