いよいよ紫外線が厳しい季節になってきました。お肌の老化の原因の80%は、この紫外線によるダメージによるものだということをご存知ですか?紫外線はなんとなくお肌に悪いという印象はある方が多いと思いますが、その影響をしっかり把握して正しい対策を実施しましょう!知らないと怖い紫外線の真実をご紹介します。
紫外線はコラーゲンを破壊する!?
お肌を美しく健康に保つため、お肌のエイジングケアには、お肌の真皮にあるコラーゲンを守ることが大切です。しかし、紫外線を浴びるとその大切なコラーゲンが破壊されてしまいます!
伸縮することで肌の弾力となっているコラーゲンは、紫外線を浴びることにより変性し、伸び切ったゴムのような状態に。さらに、紫外線はコラーゲンを作り出す繊維芽細胞をも傷付けてしまうため、コラーゲンの生成力まで低下させてしまいます。
今あるコラーゲンがだめになってしまうだけでなく、今後生まれてくるコラーゲンの生成の妨げにもなる点が恐ろしい、紫外線の影響といえるでしょう。
シミになるのは紫外線を浴びて何日後?
紫外線を浴びたら日焼けをすることはありますが、シミは紫外線を浴びた後すぐにはあらわれません。紫外線の影響でできるシミは、どのようにつくられているのでしょうか?
個人差はありますが、紫外線を肌に浴びてから6~48時間以内に皮膚の赤みが増していき、24~48時間で皮膚の黒化が生じると言われています。
紫外線の肌への影響は、肌の新陳代謝とともに約1~2ヶ月で元に戻るといわれていますが、この間、紫外線を浴び続け、メラニンが生まれることが止まらなければ、シミとなって肌に現れる可能性があります。
しかし紫外線を浴びてしまったとしても、その後のケア次第でシミを防ぐことができます。今日は紫外線にあたってしまったなという日は特に念入りにアフターケアをするようにしたいですね。
目から入る紫外線の影響でシミができる?
肌の紫外線対策は十分でも、目にはあまり気を使っていないという方も多いのではないでしょうか。実は目に紫外線を浴びると活性酸素が発生し、それが全身のメラニン生成を活性化させてしまうことが研究でわかってきています。
この時期多くなる、日差しがまぶしい!と目を細める時、その瞬間は目に紫外線が降り注いでいる時です。少しでもまぶしさを感じたら、可能な限りサングラスをかけて外出しましょう。
またサングラスは色の濃さで光の遮断具合が異なりますが、肌や全身への紫外線の影響を考えた場合はUVカット機能がついているものがベストです。
肌の奥深くまで届く「Deep UVA」とは
紫外線には、「UV-A」と「UV-B」という2種類の光の種類が存在します。UV-Aは波長が長く、シワやたるみの原因となるもの。UV-Bは、波長は短いものの、強いエネルギーにより肌に炎症を起こすものです。
実は、地上に降り注いでいる紫外線の約95%はUV-A。さらに、その約50%が、肌の真皮層まで届く強いUV-A、「Deep UV-A」なのです。
UVケア化粧品に表示されている「SPF」は、UV-Bの防御力。その後に「PA++」や「PA+++」と表示されているのが、UV-Aを浴びた後の『黒くなりにくさ』になります。
どうしても、先に記載があることで、SPF40、SPF50など、UV-Bの防御力のほうを優先してしまいがちですが、PA値も大切です。UVケアアイテムを選ぶ際は、SPF、PAどちらの値もしっかりチェックして選択しましょう。
終わりに
「ベランダで洗濯物を干すだけだからまあいいか」「ゴミを出しに行くだけだから大丈夫」など、無防備に紫外線を短時間浴びていくと、それが積み重なれば紫外線の影響が出てきます。
また3月~6月にかけては曇った日でも多量の紫外線がふりそそいでいることも。わかりやすい強烈な紫外線ではなく、日常生活紫外線でもしっかり肌ダメージは受けてしまいます。
自宅にいても窓から紫外線は降り注いでいます。ちょっと外出や朝の忙しいときはスプレー式のUVカットアイテムを使うのもおすすめ。朝からしっかり紫外線対策をして、長く美しい肌を守っていきましょう。