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薬は水で飲んでいますか?薬を飲む時に食べる物には気を付けていますか?実は、日常的に飲んだり食べたりしている食品の中には、薬と相性の悪い成分が含まれている場合があります。薬と相性の悪い食品は、1~2時間ほど間をあければ問題ないものもあれば、時間をあけても影響が出るものも・・・。薬を飲む時に注意すべき食品とは?また、薬を飲む時に気を付けたいことをまとめてみました。
目次 カフェインを含む食品に注意
コーヒー、緑茶、紅茶、コーラ、栄養ドリンクなどに含まれるカフェイン。強い覚醒作用、利用作用があり、1日の摂取量が300mgを超えると、イライラや頭痛などの副作用が現れることがあります。カフェインは頭痛薬や風邪薬にも含まれているため、カフェインを含む飲み物と一緒に飲むと過剰摂取となってしまいます。頭痛、イライラ、動悸などの症状が現れる可能性があります。
100ml中のカフェインの含有量は、コーヒーなら60mg、紅茶なら30mg、煎茶なら20mgほどになります。医薬品のカフェイン含有量は製品によっても異なりますので、薬剤師に確認するとよいでしょう。
カフェインと相性の悪い薬・・・頭痛薬、風邪薬、ぜんそくや慢性気管支炎の薬、睡眠薬、抗不安薬など。
牛乳で薬を飲むのはNG!
便秘薬など、腸で溶けるように表面にコーティングが施してある薬を腸溶錠といいます。これを牛乳と一緒に飲むと、胃酸を中和してコーティングが胃の中で溶けてしまいます。胃で溶けた薬は本来作用するはずの腸内で働けなくなるばかりか、胃を刺激して吐き気の原因にもなります。また、抗生物質(テトラサイクリン系)を牛乳と一緒に飲むと、薬の成分が牛乳に含まれるカルシウムと結合して吸収が悪くなり、薬の効果がほとんどなくなってしまいます。
牛乳と相性の悪い薬・・・腸溶錠、強心剤、抗生物質、抗結核剤、抗真菌薬など。
グレープフルーツは薬の作用を強くしてしまう
グレープフルーツには、苦み成分としてナリジン、クエルセチン、ケンフェロールなどのフラボノイド類が含まれています。これらは鎮痛剤やカルシウム桔抗剤の代謝を阻害して血中濃度を高めるため、薬の作用が強くなってしまいます。
バナナに含まれるチラミンで副作用が・・・
バナナには、間接的な交感神経興奮作用を持つチラミンが含まれています。これは抗結核剤や抗うつ薬によって増強されて、頭痛や高血圧などの副作用が現れます。また、チーズ、ヨーグルト、チョコレートなどにもチラミンが含まれていますので、薬を飲む時には注意しましょう。
納豆・緑黄色野菜、ひじきなどビタミンKを含む食品
納豆、緑黄色野菜、ひじきなど体に良い食品にも薬を飲む時には注意が必要です。これらに含まれるビタミンKは、血液を凝固させる作用があるため、抗凝固剤(ワーファリン)と一緒に取ると薬の作用を阻害してしまいます。特に納豆は体内でビタミンKを大量に作りだすため、注意が必要です。
また、キャベツなどに含まれるグルクロン酸は、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)の血中濃度を低下させ、作用を弱めてしまいます。
食後に薬を飲むのはどうして?薬の多くは食後30分以内に飲むことが指示されています。この理由は、胃の中にまだ食べた物が残っているうちに薬を飲めば、胃を荒らさないで済むからです。逆に空腹時に飲む食欲増進材や消化性潰瘍の薬は、食べ物と一緒に飲むと薬の吸収が悪くなり、その効果が薄れてしまいます。薬は指示された服用時間に飲むようにすることが大切です。
薬の服用時間 食前・・・食事前30分以内 食直後・・・食事の後すぐ 食後・・・食事後30分以内 食間・・・食事と食事の間、食事の後2~3時間くらい後 就寝前・・・就寝直前~30分くらい前 頓服・・・熱や痛みなど、つらい症状がある時に服用する
薬はたっぷりの水で飲もう
薬を飲む時はお茶や牛乳、コーヒーなどとは飲まず、お水または白湯で飲むようにしましょう。特にカプセルは食道にひっかかりやすく、薬によってはその部分に炎症や潰瘍ができてしまう恐れもあります。たっぷりの水または白湯で飲み、目的の部位で確実に薬を溶かして吸収を早めて効力を引き上げることが大切です。
薬選びは悩みの大きい症状から先に複数の症状が重なる場合には、まずは最も大きい症状に対する薬を飲むようにしましょう。その症状の改善具合を確認してから、少なくとも30~1時間の間隔をあけてからもう1つの症状に対応する薬を飲みます。薬が重ならないようにすることが大切です。複数の薬を1日に飲む場合は、医師や薬剤師に相談するほうが安心です。
最後にドラッグストアで簡単に手に入る薬を飲む時は、医師や薬剤師のアドバイスもないので食品との相性や副作用について、特に注意が必要です。薬を用量以上に摂取したり、肝機能に問題がある場合、薬物アレルギーがある場合などは副作用が現れることもあります。薬を飲んで具合が悪くなったり、副作用が現れた時には薬の使用を中止し、かかりつけの病院や薬を購入した店に相談するようにしましょう。
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