| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仕事や家庭でのストレスなど、私たちの日常には心が疲れてしまう出来事がいっぱい。そのため、生涯でうつ病にかかる人は、15~20人に1人と言われるほどめずらしいものではなくなっています。そんなうつ病の中でも、自分でもなかなか分かりにくい「仮面うつ」という種類があるのをご存知ですか?今回は、この仮面うつについてご紹介します。
うつ病とはどういう病気?
まず、仮面うつについてお話しする前に、うつ病とはどういう病気かをお話ししていきましょう。うつ病とは、何かしらのストレスや日照時間の関係などで、脳内のドーパミンとセロトニンなどという神経伝達物質が上手く働かなくなることがきっかけで、憂鬱感や気分の落ち込み、やる気のなさ、興味の喪失などの精神的症状が出現する精神疾患です。
それと同時に、不眠や過眠、食欲不振などの症状が併発することもよくあります。精神的な焦燥感が前面に出がちなので、そういう症状に陥ったら、「もしかしてうつ状態かも」と自分や他人が理解できることもあります。
仮面うつの特徴
うつ病にもさまざまなタイプがありますが、この仮面うつという名前を聞いたことがある方は少ないかもしれません。この仮面うつとは、上記に挙げた一般的なうつ病と大きな違いがあるため、分かりにくい場合も多いと言われています。では、その特徴を以下に挙げてみますね。
・身体的症状が出る精神的な落ち込みが明確に出ている場合は、うつ病とドクターも診断しやすいですが、仮面うつは、精神的症状ではなく、頭痛が止まらない、吐き気がする、肩こりがひどい、腹痛がするなどの身体的症状が出現し、一見すると、うつ病とはとらえにくいと言われています。
そのため、内科などを受診するも、異常が見つからないということが多いです。また、例えば頭痛が続く場合は、頭痛薬を飲み続けても一向に問題が解決しないケースもあります。このように、身体的症状という仮面に隠されたうつ病であるということから、「仮面うつ」という病名がつけられたそうです。
仮面うつの治療について
仮面うつの方は、内科や神経科などどこへ行っても異常が見つからず、最終的には精神科や心療内科の門を叩くこともよくあります。そして、じっくりと当人の話を聞いてみると、頭痛が続く、吐き気がするなどの症状と共に、精神的エネルギーが何かしら低下していることが多いものです。
この見分けはとても難しいのですが、身体的に異常がなく、なんだか精神的エネルギーが沸かないなと感じているとしたら、仮面うつを視野に入れてみるのも良いでしょう。治療としては、元々うつ病が隠れているのですから、抗うつ薬やカウンセリング、十分な休養など、うつ病と同じ対処法が行われます。また、必要に応じて、頭痛薬や胃薬を使用することもあります。
まとめ
いかがでしたか?うつ病というと、精神的な気持ちの落ち込みなどをイメージする方が多いですが、この仮面うつを発症している方も案外いるのです。身体の病気と思っていたのに、実はうつ病だったという診断をされたとき、少なからずショックを受ける方もいるかもしれません。ですが、うつ病は誰がかかってもおかしくない病気です。そのことをしっかりと理解し、病気を受け入れる気持ちが大切です。
|
|
| ||||||||||||||||||||||||||||
|