「痩せたい!!!」と願った時、真っ先に何をしますか?運動ですか?食事制限ですか?それとも両方ですか?食事制限の一つとして、カロリー計算がありますが、今回はダイエットにカロリー計算は大切なのかというところを、少しだけご紹介いたします。

◆カロリーを持っているのは3つの栄養素
カロリー(エネルギー)をもつ栄養素は「糖質・脂質・タンパク質」の3つで、これらを「三大栄養素」といいます。逆にいうと、カロリーがあるということは、「三大栄養素」のうちのどれかということになります。野菜などに含まれるビタミンやミネラル、食物繊維、お水などからは、人間はカロリーを摂ることができないため、これらの栄養素から体脂肪になることはありません。この「三大栄養素」はそれぞれ、代謝のされ方も異なるため、同じカロリーであっても「太る・太らない」のポイントがあります。ちなみに、糖質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcal、タンパク質は1gあたり4kcalとなっております。
◆カロリー計算よりも注目すべきは「PFCバランス」!
「PFCバランス」とは、食材やメニューがもつカロリーにおける三大栄養素の比率のこと。「P=タンパク質」「F=脂質」「C=糖質」になります。例えば、コンビニでお弁当を買うとします。500kcalのペペロンチーノと600kcalの生姜焼き弁当、どちらを選びますか?カロリー計算をしている方であれば前者を選ぶと思いますが、カロリーが少ないという理由で選んだ食品が、逆に太りやすいというケースもあります。
ペペロンチーノは麺と油。三大栄養素に当てはめると、麺は糖質、油は脂質になり、タンパク質が不足していることがわかりますね。一方、生姜焼き弁当は、ご飯とお肉と副菜がついています。三大栄養素に当てはめると、ご飯は糖質、豚肉はタンパク質、油で炒めてあるので、脂質も含まれます。タンパク質と脂質は体脂肪になりにくく、糖質は食事から得るだけでなく、体内で合成することもできるため、体脂肪になりやすいです。つまり、ダイエットにおいて大切なのは、カロリー計算ではなく、バランスに注目することになります。
◆カロリー計算は無意味!?

カロリー計算は無意味と聞いて、驚く方もいらっしゃるかと思います。そう言われるのにも、きちんと理由がありますので、いくつかご紹介します。
⑴同じカロリーでも、三大栄養素によって特性が異なる
⑵同じカロリーでも、人によって消化・吸収の能力が異なる
⑶人によって、基礎代謝が異なる
⑷同じ食材でも、獲れる時期や環境によって異なる
⑸食べる順番や調理方法によって異なる
などです。このように見てみると、カロリー計算は本当に必要かどうかということに疑問もでてくるかもしれません。大切なのはカロリーを含む食材の栄養バランス。今日から自分の食事を少しだけ意識して見てみると、「なかなか痩せなかった原因」が見えてくるかもしれません。
◆まとめ
摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、確実に余った分は体脂肪として蓄えられていきます。しかしカロリー計算が全てではありません。カロリー計算よりも大切なのは「栄養バランス」です。糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることで、むしろカロリー計算していた時よりも痩せやすくなったということが起こるかもしれません。
いかがでしたか?今回の記事が、みなさんのダイエット・美容のヒントになりますように。