朝の通勤途中に電車などで、あくびを必死にこらえている方を見かけませんか?接客中や会議中など、あくびをしたら相手に嫌な印象を与えてしまいかねない場合は控えたほうがよいですが、実はあくびは我慢しないほうがよいことも!意外と知らない、あくびがもたらす健康効果についてご紹介します。
あくびってなぜ出るの?
あくびは、眠い時に出るものと認識している方は多いと思いますが、実際はどんな時にあくびが出るのでしょうか?
あくびは、からだの血液の循環が悪くなり、脳への酸素供給が減った時、酸素をとりこもうとして出るものなんです。
眠い時の他にも、疲れている時や、緊張している時にもあくびは出ます。こういった時も、あくびをすることでからだの中へ多くの空気を取り入れて、脳に酸素を供給しているのです。あくびは身体にとって大変重要な働きをしているといえますね。
あくびでドライアイを予防
あくびをするときに涙が出る場合があります。普段からコンタクトレンズを装着していて、目が乾きがちな方は、すでに実感されているかもしれませんが、あくびをすることで顔の筋肉が動き、涙腺が刺激されるので、ドライアイを予防することができます!
目が乾くとものがかすんで見えたり、疲れ目の原因に。業務でパソコンの画面を長時間見る方、普段からスマートフォンが手放せないという方はドライアイになってしまう可能性があります。
あくびが出そうな時はがまんせずにあくびをするようにして、ドライアイを予防しましょう。
あくびで集中力アップ!
あくびをしている人を見ると、一見眠そうにみえたり、集中していないのでは!?と感じる方も多いと思います。しかし、あくびをすることは集中力アップにつながるのです。
あくびをするように大きく口を開け空気を深く吸い込み、新しい酸素を多く血液に届けることで、脳の活動が活発になります。そのため頭の緊張がゆるみ、後頭部はひきしまり、結果的に集中力がアップするのです。
仕事や勉強など集中しなければならないのに集中できない時は、大きく口を開けて自発的にあくびをしてくださいね。
あくびでリラックス
深呼吸をすると緊張の解消になりますが、あくびも同様に、心身ともに気持ちよく、リラックスすることができます。
例えば就寝する際、ベッドに入ってもなかなか眠れない時は、あえて大きなあくびをしてみると、自然に眠くなってくると思います。
深呼吸でも緊張がほぐれない時や、一人でリラックスしたい時は、なるべく人が見ていないような場所で大きなあくびをしてみてください。
危険なあくびにご注意
このように、あくびには意外な健康効果がありますが、自分でしようとせず、自然にあくびの回数が増えている時は注意が必要です。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍など病気の兆候であくびが出る場合があるためです。
あくびが止まらない、頭がなんとなくスッキリしない、あくびと頭痛がするような場合には、医療機関での診察が必要です。
いかがでしたか!?上手なあくびの方法は、息を吐いてから、口を大きく開けて深く息を吸い込むようにすることです。口を大きく開ければ開けるるほど、涙が出やすくなります。周囲の人々に見られてしまうような場所では、口元に手を当てて、他のほうを見ながらこっそりとあくびをしましょう。あくびの健康にもたらす効果は様々ですので、我慢せずに上手に利用していきましょう。