脂肪というと、『ダイエットの邪魔モノ』というものが定番ですが・・・ 脂肪といえども、体を燃焼してくれる脂肪細胞があることをご存知ですか?
◆脂肪のタイプは2種類
脂肪には2種類のタイプが存在します。 1つは白色(はくしょく)脂肪細胞、そしてもう1つは褐色(かっしょく)脂肪細胞です。 どちらも脂肪細胞ではありますが、それぞれの役割があり、その役割は大きく異なります。
◆白色脂肪細胞とは
白色脂肪細胞とは、脂肪を貯蔵するための働きを持つ”貯蔵型脂肪細胞”です。この脂肪細胞は、狩猟時代の影響で発達しました。狩猟時代は、毎日狩りが成功するとは限りません。その中で生きる手段として、飢えに備えるため脂肪を貯蔵できるように進化したといわれています。 また、貯蔵以外にも、体の指令を出すホルモンを作りだす役割もあります。白色脂肪細胞も体になくてはならない脂肪ですので、決してダイエットの悪者というわけではありません。
◆褐色脂肪細胞とは
褐色脂肪細胞とは、熱を発生させる働きをもつ”代謝型脂肪細胞”です。この脂肪細胞は、細胞内にミトコンドリアがあります。そのミトコンドリアが脂肪を材料に熱を発生させます。そのため、同じ脂肪細胞でも、燃える脂肪と呼ばれ、ダイエットの味方になってくれるといえます。しかし、この脂肪細胞は赤ちゃんのときに1番多く存在し、年齢と共に減少してしまいます。
◆ダイエットの味方!褐色脂肪細胞を刺激する!
褐色脂肪細胞は
鎖骨(デコルテ)や肩甲骨の間に存在することがわかっています。 褐色脂肪細胞を稼動させるためには、鎖骨(デコルテ)や肩甲骨のストレッチなどを行い、刺激してあげることが大切です。
◆褐色脂肪細胞を刺激する「デコルテマッサージ」
(1)手をグーにして、第二関節を鎖骨の下にあてます。内から外にずらしていきます。
(2)指先を揃えて鎖骨の下ラインに沿って手をあてます。鎖骨に沿って動かします。
(3)人差し指と中指を鎖骨の上ラインに沿って手をあてます。鎖骨に沿って動かします。
◆褐色脂肪細胞を刺激する「肩甲骨ストレッチ」
(1)両手を前にだします。肩の高さにあわせてください。
(2)手を左右に開けます。肩甲骨が引き寄せあっていることを感じてください。
(3)開いた手を閉じます。最初のポーズに戻ります。これを10回ほど。
(4)もう一度手を左右に広げたら、広げたままで手の平で小さく円を10回かいてください。
そのまま反対向きの円を10回かいてください。
(5)開いた手をとじます。
デスクワークなどが続く場合、指先や首ばかりを多く動かします。それでは、なかなか褐色脂肪細胞は刺激されず、太りやすい体になってしまいます。また、日本人を含む黄色人種は褐色脂肪細胞の力が弱いことが特徴です。 褐色脂肪細胞ストレッチを取り入れて、是非代謝の良い体作りを行いましょう。