グゥ〜っとお腹が鳴る時、みなさんは「あ、お腹が空いたからご飯を食べよう！」と認識しますね。しかし、しっかりご飯を食べても、なんとなく空腹を覚えて、ついつい食べ物を食べてしまったということはありませんか？今回はこの「空腹」に関して少しだけご説明したいと思います。

◆まずは食欲について知ろう！

「食欲」にも種類があるということをみなさんはご存知でしょうか？空腹の原因を知る前に、まずは食欲の種類についてご紹介します。

⑴代謝性食欲

食事を摂らない時間が長く続くと、血糖値が下がってきます。この血糖値が下がった時に、脳内にある摂食中枢が「食事を摂って血糖値を上げよう！」というように働き始めます。これによる食欲のことを「代謝性食欲」といいます。

⑵認知性食欲

ご飯を食べる時、「ランチの時間だから」とか「美味しそうな食べ物の匂いに誘われる」などというケースから食事を摂ることのほうが多く、代謝性食欲(血糖値の低下によってエネルギーを補う)によるケースは少ないです。このように、無意識に認知・嗜好・経験・学習・記憶などに関与して食欲を導くものを「認知性食欲」といいます。

◆空腹の原因とは？

さてさて、食欲については前述した通りとなります。それでは空腹の原因とはどんなものがあるでしょう？それをご紹介いたしますので、当てはまっていないか考えながら読んで下さい。

⑴エネルギー不足による空腹

「お腹が空いている」という状態。これは代謝性食欲と同じものになります。身体が糖分を欲しがっているため、ご飯を食べて血糖値が上がることで改善することができます。

⑵栄養不足による空腹

⑴  のエネルギー不足のポイントは「血糖値」。しかし「栄養不足」は、エネルギー不足とはちょっと意味が違ってきます。バランスが悪い食事をしていると、栄養が偏ってしまいますね。糖質中心の食事ばかりを摂ってしまうと、たんぱく質やビタミンなどの他の栄養が不足してしまいます。そうすると身体を作るために必要な栄養素が足りず、「食事を摂って栄養を補給しよう」と脳が指示をだします。この時に「ビタミンが不足しているから、ビタミンを摂りましょう」と指示を出してくれると良いのですが、そうはいきませんよね。このような場合は、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン類などの食材をバランス良く摂ることで改善されます。

⑵ 水不足による空腹

意外なところがこの「水不足」。水分が足りなくても空腹を感じるってご存知でしたか？1日に必要な水分量は「体重(kg)×30ml」です。計算してみて、1日に必要な水分量まで達していなければ、あなたの空腹の原因は水不足によるものかもしれません。無性にアイスが食べたくなったり、すでにアイスばかり食べている習慣のある人は、水分量を見つめ直してみてください。

◆「食欲」との本当の付き合い方！

これまで食欲・空腹についてご紹介しました。太りやすい人は満腹中枢の働きが鈍い上、認知性食欲が強く影響し、必要のない時に食欲を発生させることで過食を引き起こします。それに、人によっては食事の時間がバラバラという方もいらっしゃいます。様々な要因により作られる生活リズムは人それぞれ。そのリズムに合わせて必要な時に食事をすることで、2つの食欲のバランスは改善されることでしょう。食事を摂るタイミングを例えでご紹介すると、起床時の朝食から5時間後くらいに昼食、昼食から7〜8時間後に夕食といったパターンにすると、1日の体内リズムをリセットすることができるそうです！

◆まとめ

いかがでしたか？食欲・空腹にはいくつか種類があります。単なる血糖値の低下で食事を摂るのであれば問題ないと思いますが、「お腹はそんなに空いてないのになんとなく食べたい」という場合は、まず今回の記事でご紹介した原因に当てはまらないか考えてみて、対処していきましょう！

今回の記事が、みなさんのダイエット・美容のヒントになりますように。

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