夕方になると足がむくんでくる、冷え性に悩まされている……。そんな方は「第2の心臓」、ふくらはぎの動きが鈍っていることが原因かもしれません。
新型コロナウイルス禍でテレワークへ移行された方やデスクワーク中心の方、立ち仕事の方は特にその可能性が高いといえます。
そこで今回は、「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎの力を借りて、冷え性やむくみの原因を根本から改善する方法をご紹介いたします。
むくみや冷え性の原因は血管にある
血管には、動脈と静脈の2種類があります。
動脈は、カラダに取り込んだ栄養素や酸素を含む血液を心臓からカラダのすみずみへと運搬してくれる血管。
静脈は、カラダのすみずみで発生した老廃物を含む血液を心臓へ返す血管です。
「動脈によって血液を送り、静脈によって心臓へ返す」という動きは、もちろん足でも行われています。
しかし、ここで弊害になってくるのが重力です。心臓より遠く下にあるふくらはぎの血液は、静脈の力だけでは重力に負けて心臓へ上手く戻すことが難しい。
むくみや冷え性は、血液がスムーズに循環しないことが原因の1つになっています。
では、どうすれば良いのでしょうか?
ふくらはぎが「第2の心臓」として活躍してくれる
重力という天敵に立ち向かってくれるのが、ふくらはぎの筋肉。ふくらはぎがギュッと収縮することで、足元の血液を上に戻すポンプの役割を果たしてくれるのです。
心臓も同じように、ポンプのように収縮することで全身へと勢いよく血液を送っています。この動きが共通していることから、ふくらはぎが第2の心臓と呼ばれる所以です。
テレワーカーやデスクワーカーの方にむくみや冷え性が多いのは、足の筋肉を動かす機会が少ないため、ふくらはぎが第2の心臓として機能してないことが理由の1つとなります。
また、立ち仕事の方も要注意です。例えば、飲食店のホールスタッフのように動き回る仕事であれば問題ありませんが、立ちっぱなしの状態が主体となる業務であれば、たちまち足元に血液がたまってしまいます。
むくみや冷え性に悩まされている方は、普段から意識的にふくらはぎを動かす習慣をつけましょう。
でも、どのように動かせば良いのでしょうか?
筋ポンプ作用を促すふくらはぎの動かし方
デスクワーク中、1〜2時間おきにつま先を上げ下げ
ゆっくりと大きく、ふくらはぎが伸び縮みしているのを感じながら
仰向けでクッションを膝の下に置いて足をプラプラ
足を心臓より高い位置でキープ
立った状態で両足を前後に開いてアキレス腱のストレッチ
アキレス腱は上に辿っていくとふくらはぎの一部とつながっている
ウォーキングまたはジョギング
できるだけ大股で!歩幅が小さいと足首を動かす角度が浅くなり効果半減
まとめ
今回は、「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎを動かすことの重要性についてご紹介いたしました。ふくらはぎを動かすことで、収縮した筋肉が老廃物のたまった足元の血液を心臓まで押し返すサポートをしてくれます。
むくみや冷え性に悩まされている方は、ふくらはぎの筋ポンプ作用をうまく活用できていない可能性があります。
テレワークに移行された方やデスクワーカー、立ちっぱなしの仕事が多いなど、ふくらはぎを動かす習慣がない方は、積極的に「第2の心臓」を利用することを心がけましょう。