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生活に支障も!その頭痛、我慢していませんか?「片頭痛の、ホントの痛み」セミナーレポート2023/03/15UP! by キレイナビ編集部 タグ: 片頭痛, 生理痛, 痛み, 痛み止め, 肩こり, 鎮痛剤, 頭痛, 頭痛セミナー 「生理の際に頭が痛い」「毎月鎮痛剤を飲むのが当たり前」など、女性にとって頭痛は身近な悩みのひとつです。
頭痛は「頭の痛み」だけではなく、メンタルに影響し、生活に支障が出てしまうこともある一方で、多くの方が市販の鎮痛剤でしのいでいる状況ではないでしょうか。
頭痛の原因を知ることで、そのコントロールの仕方も見えてきます。2月22日の頭痛の日にあわせて開催された、片頭痛コントロールカレッジ第3回 「片頭痛の、ホントの痛み」トークイベントの模様とあわせてご紹介します!
目次 日本人の4人に1人は頭痛の悩みが!
2023年2月22日、「頭痛の日」に開催された「片頭痛コントロールカレッジ 第3回 頭痛の日特別トークイベント」。
司会の高橋麗さんのご紹介で、富士通クリニック内科・頭痛外来の五十嵐久佳先生からお話がありました。
日本人の中でも、頭痛に悩む方は約840万人!なんと4人に1人という計算になります。
そして片頭痛患者は、女性は男性の4倍多い数になり、世界でも頭痛に悩むのは20代から40代の女性がとても多くなっているのです。
生理痛と思っている頭痛は、片頭痛かも?片頭痛といえば「頭の片側だけが傷む」「発作が起こる」というわかりやすい症状もありますが、五十嵐先生によると、なかには緊張型頭痛と思い込んでいても、片頭痛であった場合もあるそうです。
女性の場合は、生理の際に頭が痛む方が多いですが、これを「生理痛のひとつ」としてあきらめている人も多いのではないでしょうか?
実際に調査を行った女性のうち、全体の78%近くの方が「生理痛の一種」と感じているとの結果も。
しかし、生理の際に片頭痛が起こっている可能性もあるのだそうです!
頭痛によってどういう負担があるの?
1日のうち少しでも頭痛がある方や、それが頻繁に起こるという方は、かなり多くの時間を頭痛に悩まされていることになります。
例えば週1回の頭痛であっても、1年間でみると約2か月もの間を頭痛に悩まされていることに!
頭痛が起こっている間は、「仕事や家事に集中できない」「痛みを家族や周囲にわかってもらえない」「痛みで眠れない」など、生活や仕事に影響が出る場合も。
そして、頭痛による生活への支障は、男性よりも女性のほうが多く受けることになるという調査結果も出ているそうです。
鎮痛剤を飲むだけでいいの?片頭痛は治療できます!
現在は多くの方が市販されている鎮痛剤で対処し、医療機関は受診していないのが現状ですが、頭痛の悩みに答えてくれる頭痛専門医や、頭痛外来などの医療機関があります。
今すぐ押さえたいという強い頭痛に対しての薬の処方だけでなく、頭痛を予防する予防薬も処方してくれます。
また頭痛は環境により起こる事も多いため、ヒアリングの上、食事、睡眠、運動など、生活面での指導もしてくれるのだそうです。
五十嵐先生のお話から、頭痛専門医を受診することで、辛い片頭痛は治療できる、ということがよくわかりました!
パネリストの頭痛体験談:北川容子先生(成城ハートクリニック院長)
頭痛に悩むパネリストの一人、成城ハートクリニックの院長をつとめる北川容子先生は、幼い頃からの片頭痛持ちで、長年頭痛に悩まされていたそう。
医師になってからも頭痛に対して医療機関の受診はすぐにはできなかったそうで、医師であっても頭痛の対処への気づきは難しいことがわかります。
頭痛は体質である、と諦めていたそうです、頭痛専門医を受診してからは予防薬や対処薬などで改善傾向にあるものの、途中改善が難しくなり、現在は五十嵐先生に診て頂きだいぶ楽になっているそうです。
パネリストの頭痛体験談:Tsukiさん(ヨガライフスタイリスト パーソナルトレーナー)
もう1名のパネリストは、ヨガライフスタイリスト パーソナルトレーナーのTsukiさん。
学生時代から頭痛を感じており、特に20代に入ってからはかなりの頭痛を感じるように。
生理が始まる直前にひどい痛みを感じるため、PMSとともに頭痛が来るのでは?と考え、現在はご自身で考案された、PMSや頭痛をやわらげるヨガを実践されています。
鎮痛剤の飲みすぎは「薬物乱用頭痛」を引き起こす!
総合司会の高橋麗さんも頭痛の悩みを抱えていて、頭痛が頻繁に起こり、月に10回は鎮痛剤を服用し、痛むかな、と思ったら予防的に鎮痛剤を飲んでしまうという事でした。
五十嵐先生によると、このように鎮痛剤を飲み過ぎてしまうと、「薬物乱用頭痛」を引き起こしてしまうそう!
なるべく鎮痛剤を飲まないようにするのがベストですが、それでも月に多くの鎮痛剤を飲んでいるという方も、頭痛外来などの医療機関で対処できる方法があるそうですので、是非受診を検討してみてはいかがでしょうか。
頭痛に関するその他のQ&A
当日セミナーに参加下からの質問に、五十嵐先生が答えてくれました。
Q:頭痛が酷い時、薬が効くまでにできることはありますか?
A:できるだけ静かな場所で、暗いところでじっとして、1時間位動かないことです。 片頭痛は冷やすといいのですが、それは患部のみにとどめ身体は冷やさないでください。 冷えピタや濡れタオルを冷やしたものなどを、痛む頭の箇所において冷やすのもいいですね。
Q:片頭痛とそれ以外の頭痛の区別がつきにくいです。
A:毎日の頭痛を記録する「頭痛ダイアリー※」をつけて細かく記録してみてください。 だんだん自分でどのような痛みなのかもわかってきますし、医療機関でも参考になります。 またおじぎをした時や、頭を動かすと痛い場合は片頭痛の可能性があります。
Q:どのようなタイミングで病院にかかるべきで、診察の際は何をいえばいいでしょうか?
A:頭痛に困っていればいつでも受診をして下さい。鎮痛剤の飲みすぎだけでも受診いただきたい対象になります。 また今までと違う痛みは必ず受診をしてください。病気が隠れている場合もあります。
頭痛ダイアリーやコミュニケーションサポートカード※で、より診断がつきやすくなります。
またウェブサイトでは頭痛外来のある病院や頭痛専門医を探すことができますので是非使ってみてください。
おわりに
セミナーの終わりに、パネリスト北川先生から「頭痛もちの方がとても多いと感じます。同じ仲間同士、相談できるといいなと思います」、Tsukiさんからは「きちんと頭痛というものがどんなものなのかを把握することができました。ヨガを通じても頭痛解消方法を広めていきたいと思います」というコメントをいただきました。
五十嵐先生からの本日のセミナーの総括
私は患者さんに『どうして今、受診を決めたのですか?』というのを聞くようにしています。
日本人は我慢強いので、頭痛も我慢してしまう事が多い。でも実際には頭痛が生活に支障をきたしている場合が多いのです。頭痛によっては完全に治すのは難しいですが、コントロールできる方法があります。
頭痛の頻度的には少なくても、片頭痛は治療法がある、ということを今後のためにも知っておいて頂きたいですね。
また頭痛のなかには、命にかかわる病気が隠れていることもあります。検査して問題がなくとも、頭に病気がないことを確認して対処できます。 頭痛は体質、生理痛だと諦めず、少しでも悩まされている方は、是非頭痛専門医を受診してみてくださいね。
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