最近話題の腸活。よく耳にしたり興味はあるけど、何から始めたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は腸活には欠かせない乳酸菌と食物繊維の関係性についてお話していきます。

そもそも腸活とは？

インナーケアや運動などにより腸内環境を整え、身体の健康や免疫を高めていくことです。腸は身体のあらゆる器官の中で一番大切な部分と言っても過言ではありません。

摂取した栄養の吸収も、毒素の排出も腸が行っています。

腸の健康＝身体の健康。

腸内の菌バランスを整え腸内環境を正常に保つことにより、自分自身の免疫力が上がるのはもちろん、肌もきれいになります。また、むくみの改善や太りにくくなるなど体質改善も期待できます。

腸内フローラを整えよう

腸内フローラとは、簡単に言うと腸内に棲んでいる細菌のことで、その細菌は大きく分けて3種類あります。

身体を守る善玉菌、増殖すると悪影響のある悪玉菌、善玉菌にも悪玉菌にもなる日和見菌。

これらのバランスが2:1:7の状態が理想のバランスとされています。腸内フローラの原型は3歳までに作られ、食生活や加齢、ストレスなど生活環境によりこのバランスが変わってきます。

このバランスを整えることが腸活のキーとなります。

乳酸菌の働きと効果

乳酸菌の主な働きは、善玉菌の増殖を手助けし、腸内フローラのバランスを整えるということ。

乳酸菌が増えると、まず悪玉菌の増殖を抑え、お通じの改善など整腸作用が期待できます。他にもコレステロールを低下させたり、免疫力を高めてくれる効果も。さらに最近の実験では、老化予防になる可能性があるとも言われています。

腸活しよう！と思ったときに、まず乳酸菌のことを考えるのはいわば必然とも言えるのではないでしょうか。

ただ先ほどお話しした通り、腸内フローラのバランスはすでに決まっていて、乳酸菌をたくさん摂取したとしてもそこに長く棲みつくことはできません。

もともとのバランスから容量オーバーしたものは体外に排出されてしまうのです。なので、毎日継続して摂取することが大切になってきます。

乳酸菌の摂り方

乳酸菌を摂るタイミングとしては、食後がおすすめ。乳酸菌は胃酸に弱いため、胃酸が薄まっている食後に摂取するのが効果的です。

また、ヨーグルトなど発酵食品から摂る場合は、夕食後に取り入れることにより、腸内が酸性に。その結果カルシウムの吸収率も上がり、身体にとっては一石二鳥とも言えます。

朝や空腹時に紛らわしのために食べることもあるかもしれませんが、菌のことを考えるとかえって逆効果になることもあるので、注意が必要です。

乳酸菌と食物繊維の関係

腸内フローラのことを考えたときに、もうひとつ忘れてはならないのが食物繊維の存在です。食物繊維は乳酸菌のエサ。腸内で乳酸菌がしっかり働くためのエネルギー源というわけです。

食物繊維の種類と働き

水溶性と不溶性の2種類があります。水溶性食物繊維は、乳酸菌のエサになりやすいという特徴があります。

他にも糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を抑制します。また、水に溶けると粘度が出て、コレステロールなどをスムーズに体外に排出できるようになるという効果も。

不溶性食物繊維は、水分を含むと膨張し便のかさましをします。腸管を刺激することにより、腸内の毒素や不要物を体外へ排出します。

さらに、食物繊維には悪玉菌を減少させる効果も。乳酸菌など善玉菌の働きをサポートしながら悪玉菌を排出してくれます。腸内の掃除をしてくれる食物繊維は必ずセットで摂るようにしましょう。

最後に

ただ乳酸菌や食物繊維を摂っているからいいというわけではありません。腸活をしているつもりでも、間違ったやり方ではなかなか効果が出ない場合もあります。それぞれの栄養の特性や働きをきちんと理解して、腸からキレイを手に入れましょう！

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