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ヨガとピラティスのいいとこ取りで!自分至上最高の身体に2022/06/22UP! by 小原亜希 タグ: yoga, インナーマッスル, ダイエット, ピラティス, ヨガ, 瞑想, 胸式呼吸, 腹式呼吸 ヨガやピラティスを単体でされている方はたくさんいらっしゃるかと思います。しかしながら、両方取り入れている方はまだそう多くはないのではないでしょうか?
ヨガとピラティスは似て非なるもの。歴史も違えば、体にアプローチする部位も違います。どちらも良いものですがデメリットもあります。ヨガとピラティスの良いところだけを取り入れて、この夏自分至上最高の身体を手にしてみませんか?
目次 ヨガとピラティスの違い
ヨガとピラティスの違いをおさらいしておきましょう。どちらもメリットばかりなのですが、少しばかりデメリットもあるのでご紹介しておきますね。
<ヨガ>
ヨガの歴史
ヨガの歴史は古く、起源は4500年前のインド、インダス文明で誕生したと言われています。4世紀頃にインドの哲学者であるパタンジャリがヨガを体系的に編集した「ヨーガ・スートラ」という経典を作ったのが最古の文献とされています。
ヨーガ・スートラでは瞑想を中心にどう生きるべきかを探す方法を説いており、現在のポージングを主体としたヨガではなく瞑想と座法を中心とした内容が記されています。
その中には現在のヨガの根本となるアシュタンガについても記載されています。瞑想を行うために心身に集中し、他者から惑わされない精神力を養うことがアシュタンガであり、現在も「アシュタンガヨガ」として継承されています。
12~13世紀頃になると現在よく知られているヨガのルーツとなる「ハタ・ヨーガ」が出来上がったと言われています。生理的にも身体的にも修養を軸として動的なヨガが「ハタ・ヨーガ」です。
ハタのハは太陽=陽、タは月=陰を意味しており、動的なアーサナ(ポーズ)と呼吸法を合わせて自分自身を見つめ、集中力を高めて心と体を一体化させます。
紀元前から受け継がれてきたヨガも様々な分派が生まれ、方法や目的が変化してきました。現在当たり前のように行われているホットヨガはヨガの歴史から見たらほんの少しのブームでしかありませんが、まだまだヨガブームは続いているので新しいヨガが誕生するかもしれません。
ヨガの効果
ヨガは深い呼吸に意識を向け、ゆったりとしたペースでポーズをとるのが特徴です。アシュタンガヨガでは胸式呼吸ですが、一般的に「ヨガ」と言われている一連の動きは鼻から吸って鼻から吐く「腹式呼吸」で行います。深い呼吸で自信と向き合うため、心身のバランスを整える効果があると言われています。
マスクを常にしていることもあり、気付くと浅い呼吸になりがちになっている方は、夜、寝つきが悪かったり、ストレスがたまっていたり、集中力が落ちていたりしませんか?
ヨガの深い腹式呼吸は最初は慣れないかもしれませんが(特にピラティスで胸式呼吸をしていた方)、徐々に深い呼吸に慣れるといつの間にか集中力が向上し、精神も安定してくることでしょう。
常にデスクワークをしている方は、首肩回りが凝り固まっていたり、体の柔軟性や筋肉が落ちてきたりしていると感じていることでしょう。
ヨガでは日常で使わない筋肉をしっかりと使い、体の柔軟性を高めるポーズを行うことで腰痛や肩こりの症状も緩和されたり、体の柔軟性や筋力も上がっていきます。
ヨガのデメリット
ヨガは体力に自信のない人でも始めやすく、高齢の方や精神集中やリラクゼーションを単純に楽しみたい人にも向いていて、一見何のデメリットもないように思えます。
ヨガのポーズには簡単なものからより高い柔軟性を必要とするハードなものまで様々あり、自分のレベルにあったレッスン内容を選ぶことができます。ただ、慣れてくれば慣れてくるほど、自分の前の列の方が自分よりきれいなポーズを決めていたら、もっと上手くなりたいと思ってしまいがちですよね。
はたまた、先生みたいに上手にできるようになりたいと無理をしてしまうことがあります。そんな時、首や股関節などの筋を痛めやすいのがデメリットです。
ヨガは人と比べるものではなく、呼吸で自分と会話しながらどこまでだったらいけるかな、と可動域を調節しながらポーズをとるのですが、向上心があるのはいいことだとは言え、無理して怪我をしてしまっては元も子もありません。
<ピラティス>
ピラティスの歴史
ヨガが4,500年の歴史を持つのに対し、ピラティスの歴史は100年ほどです。とは言え、100年もの間、全世界の人々に愛され今でも多くの人に実践されているのはいかに優れた運動であるかの現れです。
ピラティスの生みの親であるオランダ生まれのジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏は幼少時代、リウマチ熱、くる病、骨軟化症、喘息などに悩まされ、非常に病弱でした。
これらの病気と闘うために、体操選手・ボクサーとして活躍していた父の影響もあり、体操やボクシング、禅、ヨガ、スキー、ダイビングなどあらゆるトレーニングに取り組み、14歳になる頃にはすっかり病気を克服して解剖学書のモデルをするほど健康的な体を手に入れたそうです。
自らが病気を克服した経験から、様々な運動療法に興味を持ち、独自で研究をし、世界中の身体訓練法や武術を鍛錬し素晴らしい肉体を築き上げました。
イギリスに渡り、サーカス団員やボクサーとして活躍しながらスコットランド警察のトレーナーとして武術の指導をしていた中、1914年に第一次世界大戦が勃発すると、敵国の人間としてイギリスのマン島に勾留されてしまいます。
そんな中、マン島で看護師として働くようになったピラティス氏は負傷した患者が寝たきりでも体を強化し、全身の機能を改善するエクササイズができるよう、病院のベッドを改造し、後のピラティス専用マシン「キャディラック(トラピーズテーブル)」の原型となるエクササイズ器具を作り、リハビリ指導を始めました。
これが、ピラティスが元々リハビリ用に生まれたとよく言われる所以です。
ピラティスの効果
現在でもマシーンを使ったピラティスはマンツーマンなどで多数ありますが、主流はマット上でグループレッスンを行うものになってきました。ピラティスイはンナーマッスルを鍛える運動がほとんどです。
インナーマッスルとは胴体の部分です。体幹というくともありますね。呼吸は鼻から吸って口から吐く胸式呼吸なのでヨガしか経験がない方は慣れるまで戸惑うかもしれません。
インナーマッスルを鍛えると代謝が上がります。インナーマッスルを動かして巡りをよくすると、血液の巡りも良くなり、肩こりや腰痛も楽になり冷えにくい身体になっていきます。
インナーマッスルを鍛え、正しい姿勢をキープでき、代謝が上がってくると痩せやすくなるというメリットもあります。
また骨盤底筋を鍛える動きも多く取り入れられているので、尿漏れに悩む方、産後の骨盤の開きが気になる方、膣を引き締めたい方、下腹部のダイエットをしたい方など女性にとっては必須のトレーニングができるのも嬉しいところです。
ヨガは自分と向き合いながらゆっくりとした動きに対して、ピラティスはポーズを止めることなく流れるように繰り返し行いますので、かなり筋肉トレーニングになります。
ピラティスのデメリット
リハビリ用に開発されたトレーニングにデメリットなんてあるの?と思われそうですが、ピラティスはインナーマッスルを鍛える動きが多いため、立ちポーズがあまり多くありません。
足を重点的に鍛えたい人には向いていないと言えるでしょう。また、常に身体をアクティブイにしているピラティスはゆったりとしたストレッチをあまり行わず、リラックスする時間もあまりありません。
寝る前やゆったりした時間を過ごしたい方には向いていないでしょう。
ヨガとピラティスのいいとこだけを取り入れよう!
メリットとデメリットがわかれば、デメリットを排除するだけですよね。コロナのお陰……というのはあまりいい表現ではありませんが、スタジオに行かなくても自宅でオンラインレッスンを受けられる教室が増えてきました。
同じスポーツクラブで同料金内で両方レッスンを受けられれば理想ですが、ふたつの教室に通うのは負担ですよね。
ヨガもピラティスも同じ有酸素運動ですが、ピラティスはどちらかというと筋トレに近い有酸素運動です。筋トレの後に有酸素運動をすると痩せやすいと言われています。
最初は30分からでも構わないのでピラティスを行い、次にヨガを30分、その時間を段々伸ばしていくとか、夜寝る前はヨガだけにしておくなど、色々と組み合わせの幅が広がります。
とにかく、人と比べず、首や筋を痛めないように注意し、ヨガで立ちポーズを極め、ピラティスでインナーマッスルと骨盤底筋を鍛えれば言うことなしです。
まとめ
薄着の季節、ダイエットも健康もどちらも気になりますよね。どちらかだけでも十分効果はありますが、両方のよいところだけを取り入れて、最高のボディメイクをしてみませんか?最近では、タイトル通り、ヨガとピラティスのいいとこ取りをした「ヨガティス」なんていうプログラムを導入しているスタジオもあるそうです。
薄着や水着でも自身の持てるスタイルで、なおかつ健康でいられたら理想ですよね。
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