一般的に45~55歳の女性に起こる更年期障害。のぼせ、ほてり、動悸、イライラなど辛い症状がありますが、現代では20~30代の女性にも「プチ更年期」が起こるケースが多くなっているそうです。いずれの場合も予防にはホルモンバランスを整えることが大切。上手なホルモンバランス調整方法をご紹介します。
2つの女性ホルモンのバランスを整える
女性の卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類存在するのをご存知ですか?
1つ目は、「美のホルモン」と呼ばれるエストロゲン。お肌や髪のハリ・ツヤを保ったり、バストを豊かにし、女性らしい体型にする作用などがあるといわれています。
2つ目が、「母のホルモン」と呼ばれるプロゲステロンです。子宮内膜を厚くふかふかにする働きや、体温を上げたり、妊娠を維持する作用があるといわれています。
一般に女性ホルモンといえば、エストロゲンのみが取り上げられることが多いのですが、この2つの女性ホルモンのうち、エストロゲンが優位になり過ぎた場合、子宮体がんのリスクが高まる場合があり、マイナス要素となってしまいます。
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンが、バランスよく分泌されることが重要です。
サプリメントは1日の容量を厳守
女性ホルモンに似た物質が存在するといわれている食材が、ザクロや大豆ですが、これらの成分を抽出したサプリメントや健康食品が商品化されているものが多数存在します。
しかし、サプリメントを摂る場合場合は注意が必要!ホルモンの過剰摂取になってしまうことがあるのです。
例えば、大豆イソフラボンについては、サプリメントで補うのは1日30mgまでが目安。この上限を超えて摂取してしまうと、ホルモンバランスの乱れなどの弊害が生じるといわれています。サプリメントを飲む場合は過剰摂取に注意し、1日の摂取量を必ず守るようにしましょう。
6時間の良質な睡眠時間を確保
ホルモンバランスを整えるには、よく眠ることも大切です。できれば1日6時間は睡眠時間を確保しましょう。
夜、ベッドの中に入っていても仕事のことや悩みが頭から離れなかったり、眠りに落ちる直前までスマートフォンの画面を見ていると、交換神経が優位になり神経が高ぶるため、寝つきの悪さや睡眠の質低下の原因に。
眠る前は何も考えず、ストレスを解放することを意識するようにし、スマートフォンやパソコンの画面を極力見ないよう心がけたいですね。
できるだけ自炊!添加物を控えた食事を
毎日の食事をコンビニエンスストアやファーストフードを利用する頻度が高い場合は、できるだけその頻度を減らすように工夫しましょう。
こういった食事に含まれる保存料をはじめとした食品添加物を毎日大量に摂っていると、肝臓の解毒機能が低下し、からだの中に必要のない成分が多く溜まってしまいます。そのような状態ではホルモンが正常に分泌されなくなる場合も。
外食を減らし、バランスのよい食生活を心がけ、時間がある時はなるべく自炊をするようにしましょう!
毎日の入浴でカラダの冷えを撃退
女性が経験する初潮・生理・妊娠・出産・閉経は、女性ホルモンのバランスが大きく変化する時。この時期には体温を調節する自律神経のバランスが崩れやすくなり、カラダが冷え、結果冷え性になってしまう方が増えます。
冷えはホルモンバランスの大敵です。暑い季節もシャワーだけで済まさず、毎日ゆっくりとバスタブに浸かりましょう。湯船に浸かりリラックスする時間をつくることで1日をリセットでき、自律神経やホルモンバランスも自然と整ってくるはずです。
また入浴にはカラダの中に溜まった老廃物を汗と一緒に流し出すデトックス効果や、カロリー消費ができるなど、いろいろな良い効果があります。ぜひ毎日湯船につかってみてくださいね。
終わりに
ホルモンバランスを整えるのに必要なことをご紹介しました。いずれもとてもシンプルなことです。ストレスを溜めない、バランスのよい食生活をする、体を温める。一度にすべて実施するのは難しいですが、まずはいずれか一つ実行してみてはいかがでしょうか?
実行しているうちに、少しずつでも体調の変化を感じるはずです。ホルモンバランスを上手に整え、プチ更年期や更年期を撃退したいですね。