二日酔いの朝……2度とお酒は飲まないと心に誓った。その日の夜、気が付けば手にジョッキを握っていた。そんな無類のお酒好きの方にぜひ知っていただきたいのが、チーム『ビタミンB群』の存在。

今回はビタミンＢ群メンバーの中で、二日酔いの強い味方として大活躍する「ナイアシン」について詳しくご紹介いたします。

ナイアシンのプロフィール

担当

『お酒を呑んだ次の日の二日酔いを予防』

『糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーを取り出すサポート役』

特徴

水溶性（水に溶ける）ビタミンの一種で、別名「ニコチン酸」・「ビタミンB₃」。ナイアシンは、日頃からお酒を呑む方にとって強い味方となってくれます。

チームビタミンB群で仲のいいメンバー

ビタミンB₆……ナイアシンは、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」からも生合成されます。その時にサポート役としてはたらいてくれるのがビタミンB₆です。

ナイアシンのはたらき

①二日酔いからの回復を助ける

②三大栄養素からエネルギーを取り出す時のサポート

③動脈硬化の改善

④アルコール分解のサポート

⑤中性脂肪・悪玉コレステロールの低減

ナイアシンが不足すると……

①皮膚炎

②口内炎

③神経炎

④下痢

ナイアシンは体内でも合成されるため、不足はしにくいといえます。しかし、お酒好きの方は要注意です。

体内でアルコールを分解する時、「アセトアルデヒド」という有害物質が発生します。このアセトアルデヒドこそが二日酔いに苦しむ原因です。

そんなアセトアルデヒドを分解してくれるのがナイアシン。そのため、お酒をたくさん飲めばナイアシンも大量に消費することになります。お酒好きの方は、積極的にナイアシンを摂取し、不足しないように気をつけましょう。

ナイアシンを豊富に含む食品

（可食部100gあたり）

カツオ → 19mg

ブリ → 9.5mg

しらす干し → 7.4mg

サバ → 11.7mg

カタクチイワシ → 9.7mg

たらこ → 49.5mg

（参照：日本食品標準成分表）

ナイアシンは、お魚に多く含まれています。お酒を飲む時は、刺身や焼き魚などをおつまみに選ぶことでナイアシン不足を防ぎ、二日酔いも解消することができるでしょう。

ナイアシンまとめ

今回は、ビタミンB群の1つであるナイアシンについて詳しくご紹介いたしました。ナイアシンは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解してくれたり、三大栄養素をエネルギーに変えるサポートをしてくれたり、健康で美しい生活をおくる上で欠かせない栄養素です。

この機会にぜひ、ナイアシンとのお付き合いを深めてみてくださいね。

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